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2022.03.28
イベント

体育会卒業生へOB会会長よりメッセージ

令和4年3月吉日


体育会卒業生へのエール~ご卒業おめでとうございます~


上智大学体育会OB会

会長 小川利明


皆さん、ご卒業おめでとうございます。


コロナ禍において体育会に所属する学生の皆さんは、課外活動の制限、制約を受けながらも、練習に励んできたと思います。しかしながら、本来選手生活の集大成となるこの2年間において、連続で上南戦が中止となったように、試合数の減少や、従来形式とは異なる大会でその成果を十分に発揮できる舞台が制限されたまま卒業を迎える事になりました。

私も、かつて現役時代はリーグ戦の中で勝利の喜びも敗れた悔しさも十二分に味わいました。今その思い出を語れるのも、多くの試合があったからこそだと思います。最高のパフォーマンスを実現できたはずの戦いの場を奪われた皆さんの悔しさや無念さは、同じ体育会に所属していたものとして想像に難くありません。残念ながら、コロナの終息には相当の時間がかかる状況です。私は、この厳しい環境の中で、船出する体育会卒業生の皆さんにどのような言葉をかけられるのか、考えてみました。


まず、皆さんが「上智大学」のユニフォームを着て、懸命に競技に打ち込んだことへの敬意を表したいと思います。体育会学生は、上智大学の看板を背負って活動しており、例え私生活においても、無意識のうちに目には見えない規律の中で生活されていたということです。社会人になっても、「上智大学体育会」を卒業した誇りを忘れずにいてください。


ありきたりの言葉ですが、皆さんには可能性があります。将来に向けての時間を横軸に、皆さんの能力や経験値を縦軸にした面積は無限の可能性としての拡がりを示しています。皆さんが日々積み重ねてきた練習やその努力は、競争相手を想定したものである反面、自分の体力や技術をいかに高めるか、常に自分自身との対話だったのではないかと思います。私は、体育会経験者は自分自身との対話により常に自分を高める事を日々積み重ねてきた、というアドバンテージがあると考えます。皆さんには、眼前に広がる可能性というフィールドの中で、このアドバンテージを存分に活かして、駆け回っていただく事ができると信じています。そして成長していく自分自身を感じて下さい。


上智大学の体育会の学生は、学業とスポーツの両立を求められます。まさに、アマチュアリズムを体現し卒業を迎えた皆さんの未来に、上智大学体育会OB会は心からエールを贈 ります。卒業しても上南戦やリーグ戦などで頑張っている後輩の顔を見に来ていただきたいと思います。皆さんの貴重な経験を無駄にすることなく、後輩の指導に繋げていって下さい。後輩も皆さんの登場を待っています。


上智大学は、船出した皆さんの母港です。いつでも立ち寄ってください。OB・OGとなった皆さんとまたお会いできる日を楽しみにしています。

以上